MT4のEAで使われるストキャスティクス

MT4のEAで使われるストキャスティクスストキャスティクスはオシレーター系テクニカル分析のひとつで、「売られすぎ」「買われすぎ」を判断するために使われます。一定期間の値幅で現在の価格がどれくらいの位置にあるかを示してくれるテクニカル分析です。MT4ではメインのチャートの下に表示されます。

ストキャスティクスは、0〜100%で表示され20〜30%を下回ると売られすぎ、70〜80%を上回ると買われすぎと判断します。ストキャスティクスでは、「%K」「%D」「スロー%D」の3本の線を使って分析します。

MT4のEAでストキャスティクスはエントリーの指標としても使われることがあります。たとえば、
20%以下のときに「%D」が「スロー%D」を、下から上に抜けたら買い、
80%以上のときに「%D」が「スロー%D」を、上から下に抜けたら売り、
といった具合です。
他にもMT4のEAでは、トレンドの転換のサインを判断するためにも使われます。ストキャスティクスで、安値を更新し続けているのに%K線、%D線の値は上がり続けているとトレンドの転換のサインです。

MT4でストキャスティクスを設定する方法は以下の通りです。

  1. MT4画面左のナビゲーターウィンドウから「インジケーター」→「オシレーター」から「Stochastic Oscillator」を選択する。
  2. パラメーターの設定を行う。
  3. 「色の設定」タブで線の太さや色を変更する。
  4. 「OK」をクリック。

パラメーターでは、
%K期間:5、9、14などの短期間がよく使われる
%D期間:3
価格欄:Low/High
移動平均の種別:Simple
下限設定:0
上限設定:100
が推奨の設定です。

MT4による裁量トレードやEAにおいてストキャスティクスを使う場合は、だましの対策が必要です。トレンド系のインジケーターを組み合わせるなどして、だまし対策をしながらトレードを行ってください。

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